猫のあくび 文具と猫と日常と

文房具の話や趣味のハンドメイドなど好きなコト語ります…

新井素子著「星へ行く船」

改訂版?が出ていたので、とりあえず一巻を電子書籍購入しました。あとがきによると、かなり全面的に校閲をしなおしたそうです。

ほんっとに久々に、「星へ行く船」シリーズが再び発行されるんですもの、神経遣って、あっちこっち校正しまくり、「決定版」を作ったつもりです。

他の話は結構再録で出し直してますけど、このシリーズは作り直すの初めてみたい。

ついでにオマケに1巻につき1話書き下ろし短編が入ってます。このシリーズ書いてた頃からの年月を考えると文体に違和感が出てもおかしくない気がしますが、特にそんな感じもなく抜け落ちてたバックボーンにフォローが入ってる感じの話でした。(これ以上はネタバレになるので略)

このシリーズを読んでいたのは確か小学生だったかそこらで、今読み直して素直に楽しめるか少し不安だったのですが、結論としてはとても楽しく読めました。

ヒロインのあゆみちゃん19歳…若いっ!眩しいです^^;
小学生の頃は随分とお姉さんなのに大胆な事する主人公だなぁ…とかって思ってましたが、今にして思えばこの年だから出来る大胆さだったのかなぁ。(多分に性格もあるとは思いますが)

一応シリーズ最後まで読んでるのでこの先どうなるかは知ってるのですが、だからこそ「ここが伏線かぁ」とかメタな読み方もしてみたりw

しかし、この作者は20歳前から「人間の業」とかをテーマに書いてたんだな…それを読んで「そりゃあそうだよね〜」と変に納得してた小学生の私も恥ずかしいけれども「生物は生きるために他の生き物を食べるものである」って事は子どもの頃から受け入れていたので、肉を食べる事(生きるために他の生物を糧とする事)に疑問を持ったことは無いのです。食べないのに無闇に…というのは抵抗ありますし、例えば豚とかを可愛がって育てたら多少なりとも覚悟が必要かもしれませんが。(しかし、猫は誰がなんと言おうとも、それが当たり前の社会だとしても、食べたくない!お猫様だけは無理!!)

ご都合主義の塊のようなシリーズとも言われてましたが、一応それも伏線と言えば伏線だし楽しく読めればいいかな( ˙-˙ )
なんというか、あんまり気力が無くても読みやすいというか…あゆみちゃんの能天気さ(褒めてますw)に救われる気がするのです。彼女の、両手は「破れた夢をつくろうためにある」って台詞は、若さ故かもしれないけれど、でも、まだ、私だって今からでも遅くないんじゃないかって思わせてくれるのです。人生はまだ(たぶん)続くんだから、今から夢を見たっていいじゃないか…って。

「夢が破れたら、それをつくろう為に、手があるんじゃないの!」

電子書籍はポイントが溜まった時に読みたいの買うって感じなので、次を読むのはいつになるかわかりませんが、とりあえず最後まで読みたいと思います。オマケの短編も気になりますし。

そんな訳で感想終わり〜。昔から読書感想文苦手だったんですが、強要されなきゃ書けるもんですね(*'ω' *)